未来の介護に備えるスキルを身につけよう

介護現場でもコンピュータやインターネットの活用が進んでいます。
例えば、電子カルテや介護支援システムなどが導入され、よりスムーズかつ正確な情報共有が可能になっています。
ここでは、介護関連の業種の人に必要なコンピュータとインターネットに関する知識について、詳しく解説します。
【コンピュータの基礎知識】
コンピュータは、情報を処理する機械です。
主に、入力装置、演算・制御装置、記憶装置、出力装置の4つの要素で構成されています。

コンピュータには基本的な構造があります。この構造は時代と共に進化してきましたが、基本は変わっていません。
上記の図が基本的な構造を表していますが、図の内容を説明していきます。
コンピュータの基本構造は、5つの要素で構成されています。
- 入力装置:コンピュータにデータを入力する装置です。
キーボード、マウス、スキャナーなどがこれに該当します。 - 記憶装置:プログラムやデータを一時的に保存する装置。
メモリやその他これに該当します。 - 処理装置:プログラムやデータを実行する装置。
CPU(中央処理装置)などに該当します。 - 出力装置:コンピュータからデータを出力する装置。
モニター、プリンター、スピーカーなどに該当します。 - 制御装置:コンピュータの動作を制御する装置。
コンピュータ全体の流れを管理しています。
これらの要素が相互に連携することで、コンピュータは正しく動作します。
例えば、キーボードで文字を入力するとします。
入力された文字情報が記憶装置(メモリ)に一旦保存されます。
その後、CPU(中央処理装置) がプログラムに従ってメモリ内の文字情報を処理します。
処理された文字情報が出力装置であるモニターに表示される、という流れになっています。
ちなみに、スマートフォンには、上の基本構造がないようにも思われます。キーボードは見当たらないからです。
一見、普通のコンピュータと作りが違うようですが、実は、ディスプレイと入力装置が一体化しているのです。ですから、入力装置を使って情報を入力しないと、スマホも動いてくれません。言葉で指示を出すこともありますが、これはマイクが入力装置として機能しているからなのです。
そうです、スマホも立派なコンピュータなのですね。
介護現場では、タブレットやスマートフォンなどの携帯端末が利用されることが多く、これらのデバイスも実質的にはコンピュータと同様の機能を持っています。
これら、コンピューターやスマホの基本的な構造を理解しておくと、今までコンピュータの機能の説明に訳の分からない数字が目に入ってきましたが、「なるほど、この数字はこういう意味だったのか!」と自分の目で機能を比較できて、より自分の使い勝手にあったスマホやパソコンを選べるようになります。
さらに、今持っているスマホやコンピュータも、今までよりはもっと機能を発揮させた使い方も出来るようになるでしょう。
ですので、コンピュータの基本構造を理解することは、コンピュータを上手に使う上で、とても役に立つ知識なのですね。
「コンピュータの基礎知識」では、以下の項目を発信予定です。 |
CPU(中央演算処理装置)の働きと構造 |
メモリの役割と構造 |
ストレージ(記憶装置)の役割と種類 |
入出力装置の役割と種類 |
オペレーティングシステムの役割と概要 |
ソフトウェアの概要と役割 |
ハードウェアとソフトウェアの相互関係 |
コンピュータの動作原理と処理の流れ |
コンピュータのアーキテクチャ(構造)の概要 |
コンピュータの進化の歴史 |
【インターネットの歴史】
インターネットは、世界中のコンピュータをつなぎ合わせたネットワークのことです。

1960年代にアメリカの軍事機関が開発したものが起源とされ、1990年代に一般に普及しました。
介護現場でも、患者さんやその家族とのやりとりや、医療機関との情報共有などに利用されています。
【ネットワークの種類】 ネットワークは、コンピュータや携帯端末などを相互に接続することで、情報共有を実現するシステムです。
一般的には、LAN(Local Area Network:近距離ネットワーク)、WAN(Wide Area Network:広域ネットワーク)、インターネットなどがあります。
介護現場では、LANを介した内部ネットワークや、クラウド上の情報共有サービスを利用することが一般的です。
以上、介護関連の業種の人に必要なコンピュータとインターネットに関する知識について解説しました。これらの知識を身につけることで、よりスムーズな情報共有が可能になり、介護の現場においてより良いサービスを提供することができます。